スポット契約とは
スポット契約とは、顧問契約のように長期的にサービス提供をする形態ではなく、必要に応じて案件毎にご相談・ご依頼いただく契約の形態です。
スポット契約の特徴(顧問契約との対比)
顧問契約は、日常的に関係構築がなされるため、会社の背景事情や考え方など理解した上で案件に対応することができます。少しでも問題があれば事前に弁護士と相談できますから、証拠の確保や事前準備がしやすくなり、トラブルの予防が可能になってきます。しかし、顧問契約の場合、毎月顧問料が発生しますから、継続的なコストがかかります。ただし、案件毎のコストはスポット契約より安くなります。
一方で、スポット契約は、案件毎に会社のポリシーや事情をお伺いする必要があります。また、トラブルが発生してから弁護士に相談されることが多いため、証拠の確保が難しい場面もあります。しかし、スポット契約の場合、顧問料といった継続的なコストが不要ですから、必要なときに弁護士に頼れば良いので、長期的なコストの心配はありません。ただし、案件毎のコストはスポット契約の方が高くなります。
スポット契約の費用や解決にかかる期間
弁護士報酬や解決までの期間の目安及び一般的な作業工程は、以下のとおりです。
これらはあくまでも目安であり、具体的な金額等は案件毎に異なります。
1 契約書チェック等
サービス内容 費用の目安(税込) 必要日数
契約書作成 110,000円~ 2営業日~5営業日
契約書チェック 33,000円~ 1営業日~3営業日
社内セミナー 165,000円~ 5営業日~(依頼から実施まで)
一般的な作業工程
①ヒアリング
ご依頼のご趣旨・ご要望等をお伺いします。お伺いした事情を踏まえて、ご依頼の内容の修正をご提案する場合もあります。
②実作業
弁護士において、契約書(契約書作成ご依頼の場合)やセミナー資料(セミナーご依頼の場合)の作成等の実作業を行います。
作業に必要な資料等のご用意をお願いすることもあります。
③ご提示・修正
完成した契約書等の案をご提示して確認をお願いし、必要に応じて修正を加えます。ご提示する際に口頭のご説明が適切である場合には、お電話やオンラインミーティングのお願いをします。
④完成
③の修正を経て、契約書等が完成します。
セミナー・研修の場合は、セミナー等を実施します。
2 訴訟紛争対応等
訴訟・紛争対応等については、案件の経済的利益や難易度を踏まえて個別に見積もりさせていただきます。見積もりに当たっては、下記基準(以下に引用します。)を参照の上、着手金・報酬金(※)の方式でご提案させていただくことが多いです。
※着手金とは事件の着手時に頂く弁護士費用で、事件の成功不成功にかかわらずお支払いいただきます。報酬金とは、事件の終了時に、原則として事件の成功の度合いに応じてお支払い頂きます。経済的利益の額は、例えば損害賠償額などを基準にします。
弁護士費用の基準(参考)
訴訟等の場合
〈着手金〉
事件の経済的利益の額が300万円以下の場合 30万円
300万円を超え800万円以下の場合 50万円
800万円を超え3000万円以下の場合 5%+10万円
3000万円を超え3億円以下の場合 3%+70万円
3億円を超える場合 2%+370万円
〈報酬金〉
事件の経済的利益の額が300万円以下の場合 16%
300万円を超え800万円以下の場合 12%+12万円
800万円を超え3000万円以下の場合 10%+28万円
3000万円を超え3億円以下の場合 6%+148万円
3億円を超える場合 4%+748万円
〈中間金〉
スポット契約で訴訟が長期に及ぶ場合は、6ヶ月ごと30万円をいただく場合があります。
スポット契約でのご相談やご依頼は、以下の連絡先からお願いします。
Last Updated on 12月 14, 2023 by hayashi-corporatelaw